研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2023年10月31日火曜日

ワンボックスが、高速走行でスピンする理由は、これが原因ではないかと考える

 

高速道路で、ワンボックスカーがスピンする画像が放映されると、「雨が降っているからとか、少し前まで雨降りだったので、グリップ性能が低下していたことが原因で、スピンし易かったからだ」、と言う結論の解説をする方が居るけれど、果たしてそうなのだろうか。

それよりも、クルマの足回りが関係しているのではと思う。

具体的には、フロントになるのだが、トーがアウト気味か、或いはタイロッドエンドの磨耗によるガタで、そこにクルマの重心が高いことが大きく影響していると考える。

タイロッドエンドの磨耗によるガタであると、当然車検は受からない。しかし・・・

例えば、トーがアウト気味(車検場の検査はかなり甘いので合格の限界であっても)であると、走行中のクルマがドライバーに感じないぐらい僅かに蛇行(或いは左右に揺れたとき)したとき、ドライバーは、自然にそれを修正しようと、ハンドルには反対方向の力が入ってしまう結果、トーがゼロ(直進状態)のタイヤより、トーがアウトのタイヤに強いスラスト力(向きを変える力)が発生し、例えばその力が左へ向いたとすると、運転者の気持ちと合わない力が発生するので、コントロールを失い、スピン状態が発生する。

タイロッドエンドに磨耗が有る場合も同様で、左右のタイヤは路面からの力によって、勝手な方向を向くので、当然走行状態は時間と共に不安定となり、左右に振れる力は増幅しスピンに至る。

TVの画像を見ていると、大きく左右に揺れているわけでもないのに、いきなりスピンしてガードレールへ直行と言うシーン。

どう見ても、タイヤがグリップを失って・・・と言う判断は出来ないのだが。

スピンと言う状態を作り出すには、かなり大きく、そしてそのワンボックスカーはスピン前に全体が左右に揺れると言う現象を見て取れるはず。

これらを検証するには、新車のワンボックスを使って、テストコースで不安定要素を組み込み、実験して、その結果で判断する方法がいいと思う。