研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2016年10月26日水曜日

何だ、このカブの集まりは!!! 第20回カフェ カブ ミーティング


10月22日、23日の二日間、青山のホンダ本社前で、今年20周年を迎える、スーパーカブのお祭り、カフェカブミーティングが開催された。

もちろん歩道は占領していない。整然と並べられたカブ群は、優しさにあふれているように思えたのは・・・

ホンダの青山本社ビル2Fからみた状態。柱邪魔~といいたくなる
 
正式に参加の申し込みをしたマシンは、土曜日が225台、日曜日は255台で、当日飛び入りもあったので、その数は土曜日だけでも152台。日曜日はこれよりもかなり多かったようだから、二日間で800台近いホンダスーパーカブが集合したことになる。

何かを争うわけではなく、好き勝手に改造したものや、あくまでも当時のままを保つOHV時代のカブもあり、なかなか面白く、和気あいあい。それでも人気投票は行うようで、入賞者には賞品が出る。

50年以上前のスーパーカブでも、部品が揃う限り維持し続けることは可能だ。販売台数が多いだけに、部品に対する要求も多いだろうから、メーカーはそれに応える義務は出てくるだろう。それは、欧州車(クルマとバイク)に見える状況で、戦前のクルマやバイクの部品でも、個人の工場で製造・販売してくれる状況が整っている。日本もそうでありたい。古いものを雑に扱う、消費の文化は捨てるべきであると思う。

さて、カフェカブミーティング、来年はどうなるのか楽しみである。実は、このイベントに中学時代からの友人がエントリーしていた。バイクは1962年式のスーパーカブC105(55cc)。エレファントグリーンという色で、当時からのオリジナル。

見た目を変えたいというので、海外製のダブルシートに交換した状態での出場だが、このダブルシート、あまり格好が良くない。標準のシートとキャリアがあるそうだから、来年はその標準仕様でのエントリーを期待すると話しておいた。

中央のカブが人気投票で2位となった、友人のもの。かなりオリジナル状態で管理されていた
 
このカブは、彼が2~3ヶ月ほど前に入手したもので、調子が悪いから見てくれ、と、私のところへ3度持ち込んでいる。その理由は、この時代のOHVスーパーカブを隅から隅まで知り尽くしている、という実績を私が持つからである。

なにしろ中古の初期型のスーパーカブで3年近く高校通学に使用し、その間にクランクの打ち換えを2度行い、コンロッド交換の作業はボーリング屋さんにお願いしたが、他の全てを自分でこなした、という実績を持つからである。


2016年10月20日木曜日

電気のコンセントやプラグが熱を持っていたら、危険。それを回避するには


少し古くなっているコンセントのプラグだが、よく見ると汚れが・・・この状態で使用すると、ヘアドライヤー、電気釜、電子レンジなどの電気の使用量が多い製品では、プラグに熱を持ち始め、かなり高温となることも。

接続抵抗が問題なのである(先日の東京電力地下ケーブル火災も、接続抵抗が関係しているのではないだろうか)。

つまり、要求されている電流がスムーズに流れていないことが原因。接続が悪いと、端子間でスパークのようなものが発生し、それは熱も発生する。

エネルギーロスとなるわけだが、そのような場所には熱を発生し、最悪火災となる。

そこで、この接続抵抗をゼロにするため、プラグを磨いたりするのだが、それでも回復はしない。接点復活剤(コンタクトスプレー)を使うといいのかな、ということでやってみたが効果なし。
接点復活剤では役に立たなかった。エンジンコンディショナーは、キャブの汚れやインテーク関係のスラッジも溶解するので、プラグの接点の汚れにも効果が有るようだ
 
プラグ部分は真鍮であり、真鍮の汚れはキャブレターの詰まりや汚れ取りと同様なものが効果があるのでは。ということでガレージにストックしてある、エンジンコンディショナーを小さな器に吹き出し、それを綿棒で擦りつけるように塗る。

使用する量は少々でOK
 
たったこれだけでプラグからの熱は解消。

エンジンコンディショナーを直接噴出して塗布すると、回りに飛び散る量が多くて、匂いが残るので、綿棒で擦るように塗り付ける
 
ということは、管ヒューズの取り付け部分にも効果がありそう。古くなくても接続抵抗が発生しそうな形状だからな。

ワイヤーハーネスのコネクターも、かなりのものが真鍮であり、ここでも接続障害が発生していて不思議はない。

そのため、エアバッグ関係のコネクターは、金メッキされたものが使われる。接続抵抗や導電抵抗の少ない金属は銀なのだが、表面が酸化皮膜で覆われるため、長期間安定した状態が保てない。

このようなことから、古いバイクやクルマの維持管理では、エンジンコンディショナーをうまく使用することが大切であるという結論。

2016年10月5日水曜日

業界の大先輩がまた単行本を出した。タイトルは「無我夢走」


その人の名は「大久保 力」さん。我々は親しさを込めて、リキさんと呼ばせていただいている。

私がこの業界に入ったときには、八重洲出版(モーターサイクリスト編集部)を退社されてしまっていたが、MC誌でバイクの試乗記などを主に執筆し、当時読者だった私には憧れの存在だった。

その後、私がMC誌に勤務していることは、自然と知ることとなり、初めてモーターサイクルショーを開催するときにも、相談されたことがあった。そんなこともあり、付かず離れずの関係は長く続いている。

そのリキさんは、これまで自身で体験してきたことや、その時代のバイク、自動車の話など、事細かく記した単行本を(自費出版だから利益は度外視)発行している。

今回発行された本のタイトルは「無我夢走」(1800円+税金)。日本初の自動車レースに飛び込んで、というサブタイトルが付く。表紙は4輪レースにチャレンジしたときのスナップを使っている。

本の内容は、購入して、お読みいただければ納得の出来ると思う。

若き日のバイクとの出会いから、最近のレース事情。突然届いたマカオからのレース招待状。そこでリキさんが見たものは・・・

日本のバイクレースについて書いている「百年のマン島」も、時代背景を時々交える編集は、十分に読み応えがある。実は、何を隠そう、この本の一部に、私が関係しているのだった。