研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2023年9月15日金曜日

アクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる交通事故は、こうすればを防ぐことが出来るんじゃないかな・・・

 ブレーキとアクセルの踏み間違い事故は、高齢者に多いと言う報道をしているが、果たしてそうなのだろうか、といつも疑問に思っている。

例えば若年者の場合では、同様な事故を起こしても、その当事者の若者は「年寄りと同様扱い」を嫌って、「考え事をしていた、よそ見していた」と言う言い訳をするのではないかな~、と思ってしまう。踏み間違いしない私にとっては・・・

踏み間違いしない、とはどういうことなのか。特別な装置をつけるのか、と言うとそんなことはない。機械的には何もせず、変更するのは運転者の方。

では何をどうするのか・・・

踏み間違いしない運転方法は、左足でのブレーキ操作に尽きると思う。

数十年前は、アクセルがしっかりと戻っていない状態でブレーキを踏んでも、確実に制動がかからないから、それをやらないほうがいい、と言う意見もあったが・・・

現在販売しているクルマでは、アクセルとブレーキペダルを同時に踏んだ場合でも、アクセルが戻る制御が加わっているので、ブレーキの効きが低下することはないのである。

この制御は、国土交通省からのアドバイスで組み込まれたもの。当時のお役人の判断は素晴らしかったと称賛したい。

当時、国土交通省は「2ペダルのクルマでは、左足でのブレーキ操作をする方も居るのだから、ブレーキ優先制御を採用すべきだ」と自動車メーカーに提言した結果、ブレーキオーバーライドは組み込まれた。

これを最大に利用すれば、ブレーキとアクセルの踏み間違いはない。

また、人間は賢く学習する霊長類なので、例えば、私のようにマイカーはMT、試乗会での車はAT(つまり2ペダル)であっても、それぞれ、乗り込んでエンジンを始動した瞬間から、操作を間違えることはしていない。

左足ブレーキが使えるようになったきっかけは、あるとき、「左足を遊ばせておくにはもったいないな~」・・・

「左足か~」と考えていたとき、「そういえば、昔は左足使ってたな~」とひらめいた。それは大型のバイク。

そう考えたときに、試しに左足でのブレーキ操作をやってみると、最初の数回は思ったように減速できなかったが、直ぐにスムーズなブレーキ操作をマスターした。

要するに、慣れと学習だろう。

左足ブレーキはイギリス製のバイクや、それを模倣した日本製バイクも左足ブレーキ。そういえば、スペイン製のトライアルバイクも左足(右足ブレーキのメーカー車種もあった)ブレーキで、その後アメリカへの輸出(MVSSという法規に合格していないとアメリカでの輸入販売を許可しな)で右足ブレーキが標準となった時、イギリスでのブルタコ325のトライアル車は左足ブレーキ用のキットが、有名ショップにより製造販売されていた。

 

イギリスでは、何故左足ブレーキだったのか、数十年後に、納得できる解説をもらった。

それは、イギリスの道路は制限速度が速く、グリーンベルトがある街中での道路(デバイデッドハイウエイと表現していた)では、制限時速が60マイルだったと思う。一般道と高速道路70マイル(無料)の違いはなく、速度と言うものに対する考え方が、日本とは大きく違っていた。

で、話を戻して「何故バイクは左足でのブレーキ」操作だったのかと言う話だが、エンジン始動は右側にあるキックペダル、そして、ギヤを入れるチェンジペダルは左、となると、エンジン始動で左に傾け(たいていはサイドスタンドを出している)、エンジン始動後はギヤをニュートラルからローギヤとするため、バイクを一旦右に傾けることとなれば、ライダーの身体は、クルマが高速で走る道路側に出てしまう。

これは危険、と言うことで、エンジン始動状態から(サイドスタンドは出している)左に傾けたまま、チェンジペダルを操作できるように、右チェンジ・左ブレーキを規則にしていたと言う。

イタリア製のバイク(例えばドカティ)も当初は左足ブレーキだったが、アメリカへ輸出されるようになると、右足ブレーキに変わった。

それは、アメリカにおけるレギュレーションが、「ブレーキは右足で、スポーツバイクのギヤチェンジパターンは、ニュートラルからチェンジペダルを踏み込んでローギヤになる、と言うパターンまで規則に取り込まれた結果であるようだ。

その左足ブレーキを経験していたため、短時間でクルマの2ペダル車でも、普通に左足ブレーキが使えるようになった。

この左足ブレーキの利点は、前方のこれから起きるであろう事態を予想したとき、ひとりでにブレーキペダルに足が乗っており、危険を感じてからパニック状態でブレーキペダルを踏む場合と違って、「お、来たか」的な感覚で、急ブレーキとならず、急減速程度でことが済む。

助手席に座る方は、運転の出来る方だと「ビックリしましたね。大丈夫でしたか?」と言ってくるが、私はパニックでブレーキペダルを踏んでいないので「特になんでもないです」、と返答する。

但し、左足でブレーキペダルが踏めない車種もアル。それは、ハイエースなどのワンボックスで、ステアリングシャフトが邪魔しているからだ。そのため、ショップでは左足でのブレーキ操作をする方に対して、ステアリングシャフトの左側にブレーキペダルが来るようなキットを10万円以下で販売している。

やはり、左足でのブレーキ操作は安全(疲労も)を考えた場合、必要であると考える。

そして、このようなクルマでの事故が多いかもしれない。

同じワンボックスでも、軽自動車となると、左足でのブレーキ操作は問題ないのだが・・

2023年9月7日木曜日

やらなきゃ良かった、初回点検

 

数十年前の話だが、当時流行始めたトライアル車を新車で購入。そのバイクで、イーハトーブトライアルに出場スルと言う計画を立てた同僚がいた。ま、それはいいとしても、集合・スタート・ゴール地点の岩手県・七時雨山荘までの交通費やエントリー費は勿論編集費を使っての話だから、かなり「セコイ」。

その同僚はイーハトーブトライアルに出場したことがないので、初回から何回も出場している私にも同行して欲しいという連絡が来た。そして、出かける前に、購入したトライアルバイクの初回点検に出すと言うので「やめておけ」と忠告したが、無料だし信頼できる工場だから・・・と言うことで、持ち込んだようだが、これが失敗。

前日に七時雨山荘前でエンジンを始動しようとしたら、一瞬かかったが、それで終わり。

プラグに火は飛ぶか?と言うことで、やってみたが、なしの礫。クランクケース左側のカバーを外してみると、磁石にボルトが一本張り付いている。

そのボルトによって、点火に関わるコイルが寸断され、プラグに火が飛ばなくなったようだ。

さてどうするか???

主催の関係者(盛岡のホンダディーラー)がその場にいたので、事の成り行きを説明し、お店に部品はないだろうか、と聞いてみると「新車はあるが部品はね~」と言う話。

それは当然だろう。こんなもの故障するはずもないのだから、部品での在庫などあるはずはない。そこで、夜だがホンダ広報が、まだ本社に居るかも知れないと考え、当時の広報部長(かなり親しい)に電話を入れ、事の成り行きを説明し、新車から取り外し、使った部品を盛岡ホンダに送ってくれないか、と言うお願いをしたら、即決で「了解」と言う返事をもらった。

盛岡ホンダの方にそのことを伝えると、その日の夜、七時雨山荘に来る方が、部品を新車から取り外して持ってきてくれることになり、夜遅いが組みつけて一件落着。何とかイベントに参加できた。

だから言ったんだ、無用なことはするな、と。

このトラブルの原因は、左カバーを外したボルトを完全に管理せず、組み立てるとき、ボルトが1本見当たらなかったと思うが、その工場にはボルトの類はいくらでもあるから、そこから持ち出したのだろう。

この状態になったことは、当時の工場長に伝えたのは言うまでも無い。

なお、イーハトーブトライアルは、問題なく完走した。