研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2023年10月20日金曜日

高齢者はMTに乗れ、そうすればブレーキとアクセルの踏み間違いはないからだ」、と言うのは正しいのか

 

踏み違いは起きないという考え方は正しいと思うが・・・

高齢者とは限らないが、ブレーキとアクセルペダルの踏み間違いから、そして事故になる、と言う話を聞くが、そのような事故があると、必ず出てくる意見は「高齢者はマニュアルミッション車に乗れば、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故は起きない」と言う意見で、これは正しいけど、そう簡単な話ではない。

確かに踏み間違いによる事故は起きないが、普段からマニュアルトランスミッションを運転していない方(年齢は関係ないと思う)が、いきなり運転操作が違う車を普通に、そして安全に運転できるのだろうか。

まして、最近ではAT限定免許なるものもあるので、そうなるとこのような話は成立しない。

限定免許ではない方がそれまでATを運転していて、高齢になったのでMTをと言うような場合、何か事故原因になるものが有りそうな気がする。

MT車で問題となるのは、クラッチ操作で、必要以上に半クラッチを使うと短距離でクラッチ板の磨耗が進行し、修理交換しなければならない状況が発生する。

それは事故とは関係ないかもしれないが、問題は、踏切などでの一時停止と発進である。

要するに、普段でも普通に遭遇する、坂道発進という少し難しい運転状況からが、事故になる可能性は高い。

運転免許試験場でのMT車では、この坂道発進の試験が組み込まれているので、緊張状態での試験となるから、運転の良し悪しが直ぐに分かってしまう。

試験場で、この坂道発進の試験を見ていると、エンストばかりではなく、アクセルを踏みすぎて、エンジン回転が必要以上に高くなり、ウナリを上げながら、何とか発進と言う状況を見て取れる。

これでは減点が多くなり合格は難しい。

アクセルの踏み加減と半クラッチの使い方なのだが・・・

この運転状況がスムーズでないと、大きな事故に結びつくこともアルので、厳しい試験となって当然の話。

これでいいのかな?

高齢者はMTに乗れ、が成立しなくなると思うのだが。

それより、AT(2ペダル)車は、健常者なら左足でのブレーキ操作を徹底したほうがいい。そうすれば踏み違いなどは起きない。それぞれの足が決まったペダル担当になるからだ。

もし、緊急でアクセルとブレーキペダルを同時に踏んだら、制動距離が伸びて、事故を誘発するので、ダメ。と言う方は、心配無用。最近のクルマ(電子制御スロットル採用)は、両方のペダルを踏んだ場合、スロットルバルブが閉じてしまうプログラムが組み込まれている。

この制御プログラムは、確か国土交通省からの意見で「左足でブレーキペダル操作をする方も居るのだから、それに対応した制御を組み込むべきだ」と言う意見の元に組み込まれた、と言う話を聞いたことがある。

また、慣れてくると、私のようにATもMTも戸惑うことなく、普通に運転できるようになるから、人間とは素晴らしい生き物であると言えよう。