研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2018年9月16日日曜日

ATFの交換方法について、ややこしいがそれなりに効果のある交換方法をレポートしてみた その③ニッサン推奨方式もある


正しい量のATFが注入されていたことを確認したら、抜いた量だけを入れ替えると言うことは重要で、そのためにはニッサンがサービスマニュアルで説明していた方法も良い。それは、ATFのクーラーライン(ATFの温度管理する熱交換ライン。エンジンラジエターにビルトインしているものや、完全に空冷としたものがある)に繋がるホースを取り外す。エンジン始動で排出する側にホースを繋ぎ、それをオイルジョッキなどに入れる。

これでエンジンを始動させるとATFが排出されるが、その排出された量をレベルゲージ(ここから新油も入れる)から注入すると言うもの。完全に出し切ってしまわないことが重要。

クーラーラインにはAT内部に存在するATFの大半が通過する構造となっているので、残量が多いトルクコンバーターやバルブボディに溜まっているATFの一部は押し出されることになる(アキュムレーターはATを作動させないとATFは出て来ない)。

この方法は、排出させた分だけを同時に継ぎ足す、と言うことが重要で、排出が止まってからであると、ATF通路に空気が入り込み、新油を入れてエンジンを始動し、走行させたときにたときにその空気が圧縮され、暫くするとその空気で出来た泡が破裂し、それによってバルブボディなどの通路に溜まっているスラッジが浮き上がる。このことによって一時的にジャダーなどの発生が起きることが有る。

そのため、入れ過ぎは気にせずに、多かったら、レベルゲージの穴からホームセンターで販売されている注入器などで吸い取る方法が良い。