研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2021年6月10日木曜日

速度を低下させる道路面の形状を考える

 

数十年前スペインに仕事で出かけたとき、首都のマドリードにおいて3車線が交差している交差点でも、横断歩道の手前にかなりの凸凹があることが分かった。

 交差点に凸凹!!。信号機があるのでそれを無視するドライバーがいるわけないだろう、と思ったが、そうではなく、基本的な行動として信号を守る習慣が乏しいことから、強制的に速度を低下させることが目的で、大きな段差のある道路を作っているという。で、今現在はどうなっているのかは知らないが、その目的は十分に果たされていた。我々が乗るバスもしっかりと徐行状態まで速度を落とし、そこを通過した。

 またある国では(当時のサウジアラビア)、砂漠の中にある速度無制限道路が続く場所では、周りに何もないので「ボ~ッ」と運転して、自損事故を起こさないよう、所々に大きなジャンプ台のような場所があり、そこを通過するために底度を落とす、と言う行為をさせたのだが、当時サウジアラビアに赴任していた人物は、手前にあるジャンプ台の標識を見過ごし、大きくジャンプして、危なく横転するところだった、と言う話をしていた。

 以上は、道路にある人工的に造った、速度を低下させる施工だが、日本でこれは出来ないだろうから、そのジャンプ台の断面形状を深く考えてみた。その結果、『これなら』と言う形状に行き着いた。

 


この形状なら、クルマやバイクに大きなダメージが加わらないだろう。小さくジャンプして、小さく着地すると言う衝撃だからだ。もちろん速度が高ければ小さなジャンプ台でも大きくジャンプしてしまうが。ジャンプ台に高さは30mmほど。角度は10度ぐらいだろうか。ジャンプ台に衝突する衝撃ではなく、ジャンプした後の着地で小さなショックを利用することが目的。また、逆走すると強い衝撃が加わることになるのだか、それは逆走という危険行為を行うことによる罰なので、仕方がないだろう。