研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2022年12月1日木曜日

アメリカ旅行中、自分で焼いて食べたステーキの味が忘れられない

 

今から50年ほど前の1972年2月から3月にかけて、兄とクルマ(中古のアメ車、フルサイズカー、フォードギャラクシィ。エンジンは大きくなくて5000ccぐらい)でアメリカ大陸をロスから出発して東海岸のニューヨークまで行き、それを更に南へ下り、フロリダのデイトナスピードウエイで行われる、ストックカーのレースと、更に1ヵ月後に行われる、AMAのデイトナ200マイル(オートバイのレース)のレースを取材し、そのフィルムをジャクソンビルの郵便局から編集部に送ると言うことをしながら、ロスに戻り、帰国すると言う、クルマでの走行距離2万キロ(ハッキリとしない)と言うことをやったのだが、その途中の宿泊は、コストパフォーマンスを考え、安全なところでの野宿(病院の駐車場)、ユースホステルなど。

レースレポートの話などはさておき、宿泊場所での思い出と、そこで食べたステーキの話をしたいと思う。

まずはステーキの話。ワシントンDCのユースホステルを事前に予約してあったので、食料品は全て自炊と言うコストは最高だが、それを満たすために自分達がやることは、食料品の買出し。

近くのスーパーマーケットで、フィレステーキのブロック(ひとり300gぐらい)を購入したが、それ以外の食料品はなし。そのビーフをユースホステルに戻って調理するのだが、そこに用意されている調理器具は、フライパンはなく中華なべひとつ。

ガスコンロの上にナベを乗せ、オイルを引いて、勢いよく焼き上げるつもりだったが、ガスコンロから出る火は『チョロチョロ』。適当に蓋をして、弱火でステーキを・・・どこかに言ってしまった兄は「まだ出来ね~のか」、と怒鳴っているが、どうにもならない。とにかく火が弱いのだから。

一握りもあるビーフだから、そんなに簡単に火が通らないことは想像できるが、それにしても参った。

塩コショウを調味料として使ったステーキ。チョロチョロガスで数十分『30分ぐらい掛かったかもしれない』。何とか表面はしっかりと火が通ったこのステーキ。さてそのお味は・・・『まだか、まだか』と文句を言っていた兄も黙るぐらい美味しかった。ステーキは、強火より、弱火でジックリと焼くほうが美味しいのかもしれない。

日本でもそのような調理方法を試したことはないので、妻が旅行にでも行っているときを狙って、ワシントンでのステーキ料理方法を試してみたいと思っている。さてどうなるか・・・

そう言えば、日本でもステーキレストランでは、シェフの扱う鉄板から煙が立ち上っているのを見たことはない。また、肉をその焼けた鉄板の上に置いたときのも、「ジュワ~」という大きな音は発していない。これつまり、低温調理で、肉の美味しさを引き出している、ということなのかもしれない。偶然にも、そのような所に行き着いたのだろう。

また、フィラデルフィアのユースホステルでは、完全外食で、夕食を街で済ませてから宿に出向く。これは決まりだから仕方がない。

で、面白かったのは、そのユースホステルにいる犬の行動。夜はオーナーは自宅に戻るため、そこには大きな犬(黒かったが、犬種は覚えていない)と我々だけ。

その犬は、頑丈な犬小屋に閉じ込められているが、ものすごい勢いで吼えまくる。小屋がなかったら、食い殺されそうな勢いだったが、オーナー曰く『明日になればおとなしくなるので心配しなくていい』。でも言っている意味が良くわからないから、不安を抱えながら就寝。

犬は1階、我々が泊まる部屋は2階だったから、犬の声は気にならなかった。

で、翌朝は、その吼えまくっていた犬は、まるで飼い猫のごとく変身していた。『なんだ~これ』。