そのため、ポイント式点火装置のデモ機を作る①
クラシックカーやクラシックバイクでもなければ、今の点火装置にポイントは使われていない。回転信号とエンジンの負荷を検出し、ベストな(燃費・排ガスなどを)燃焼をさせるプログラムをECUに組み込んでおり、そこから信号を取って、点火のタイミングとしているからだ。
数十年前なら、永井電子(ウルトラ)には当時発売されたばかりの、電子式エンジン回転計のデモ用として、ポイント式の点火装置と電源部(回転を可変させる必要もある)、回転計をセットにしたものを、販売店などに貸し付けていたのだが、今となってはそのデモ機もない。なければ造る、これしかない。
とはいっても、ポイント式の点火装置など、ましてディストリビューターとのセットとなると、持ち合わせがない。知り合いのポンコツ屋さんを当てにするしかないのだ。
電話をしてみると、「昨日550ccの軽トラックをバラシタので、あれはたぶんポイント式、だけど3気筒だよ」というのだが、もちろん4気筒でなければならないことはない。ディストリビューター(デモ機を作る上での構造的なものが必要)とポイントならそれでいいのだ。
早速出かけてみると、ありましたポイント式のディスビが。イグニッションコイルは手元にある。ディスビを回すモーターは、これも手元にあるスーパーカブ用のセルモーターが使えそう。回転可変装置は可変抵抗器を使うか、容量が合えば自作したNゲージ用のパワーパック。それと、容量の大きなバッテリーを組み合わせれば、何とかなるのではないかと思う。
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