研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2012年3月1日木曜日

エンジンオイルの選定をいい加減にしたり交換しないと、とんでもないことが起きる

エンジンオイルなんて入っていれば良いんだ、と言う考え方は通用しなくなっている

「グレードの低いオイルを頻繁に交換したほうが安く上がるし、きれいなオイルになるのでエンジンにも良い」、と言う考え方もダメ。

現代のエンジンはエンジンオイルに頼って性能を出すように作られているので、数十年前に言い伝えられていた「低グレードのエンジンオイルを早めに交換する」と言う話は通用しないし、「そのようなオイルの選択をしているとエンジンは異常に磨耗する」と言う話を、40年以上中古車の販売を行ってきた友人が話してくれた。

指定されたグレード以上のオイルを使い、指定された走行距離までに交換する必要があるのが現代の高性能(パワーだけではなく優れた燃費も)エンジンなのだ。

もちろん、指定された走行距離と言っても、その走り方で数字が変わってくる。一般的な使い方と、シビアコンディションという言い方の使い方に分けられるのだ。そして、高速道路を走る機会が多い、山坂が多い場合にはシビアコンディションとなる。

「オレは高速道路を走らない」と言う方も、一般道で速度を上げて走るなら同じこと。それはシビアコンディションで、一般的な走行指定距離の半分が交換の目安となる(取扱説明書に書かれていない場合もある)。

一般的に交換指定距離の走行数字は、10・15モード、或いはJC08モード走行程度の負荷状態を基準にしていると思ったほうがいい。

また、チョイ乗りが多い場合は、シビアコンディションよりも条件が悪いと考えたい。それは、エンジンが十分に暖まらない状態で停止、また走行して停止ということを繰り返すと、エンジンオイルは十分に温まらず、オイルの中に入り込んだ水分やガゾリン分が蒸発する余裕がないため、次々と溜め込んでしまう結果、冷間時にはオイルがグリース状となり、最悪の結果を招く。低グレードのオイルを使用した場合にも同様なことが起きやすい。

そのような状態となったエンジンを見つけたので、しっかりと見てほしい
どのような管理をしたのか定かではないが、とにかくすごい状態。実験で再現するにもまず不可能だろう。オイルメーカーはこのような画像を欲しがるだろう

オイル、いやグリースとも呼べる状態になっており、ヘッドカバーの中はグジャグジャ。カムやヘッドの締め付けボルトがどこにあるのか分からないほど。

別のエンジンでは、タイミングベルトは破断。普通はベルトの山が歯こぼれして、スリップするのだが、このエンジンはベルトが切れていた。
このように切れるタイミングベルトのエンジンは、エンジンオイルの交換がいい加減であることが多い

オイル交換を必要以上にまめにやる必要はないが、どのような乗り方をしているか、指定グレード以上のオイル(純正である必要はない)を使っているかが重要なポイントだ。