研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2023年1月29日日曜日

FWD車で下り坂の雪道を走るとき、タイヤチェーンは、これまで走ってきた状態であると、コーナーでいきなりスピンする

 

雪道で万能選手のタイヤチェーン、と思っている方はいるだろうが、装着することでとんでもない事故が起こることもアル。

これは、元同僚が経験したもの。下り坂のコーナーで、アクセルを戻してハンドルを切った瞬間に、いきなりリヤがアウト側へ大きく流れて、あわや谷底へ、となったのだ。でも幸い彼の運転するクルマが突っ込んだのは、雪を除雪したときに出来た雪の山。

何故このようなことが起きたのか、それは、フロントタイヤはタイヤチェーンでしっかりと雪をと捉えても、リヤタイヤは何も付いていないから、グリップするはずもなく、スリップしたのである。

そこで、その彼は、フロントの片側を外し、対角線上にあるリヤタイヤにタイヤチェーンを取り付け、慎重に峠を下ってきたのだそうだ。

教訓・・・タイヤチェーンはフロント或いはリヤだけに装着するのではなく、前後のタイヤに装着するのが安全。

2023年1月24日火曜日

ブレーキパイプに穴が開いた穴を、ディーラーのピットを借りて応急処置した話

 

大学時代のことだが、友人が所有するダットサントラックを借りて、自転車を輸送しているときのこと、車検を取ったばかりのクルマで、そのブレーキに効きはものすごく、ウッカリ強くペダルを踏もうものなら、タイヤがロックするほどだった。

でも、そのブレーキペダルの反応が何かおかしいと帰り際に気が付いた。停止中に強く踏みつけていると、ペダルが下がる。つまり、どこかでブレーキフルードが漏れている現象だ。

ブレーキ性能がすごいので、注意しながらニッサンのディーラーに飛び込み、ピットの一部を借りて各部点検。

すると、左フロントのエンジンルームからホイール側に延びるブレーキパイプからフルード漏れのあることを発見。

その漏れの原因は、勿論パイプに穴が開いたことによるものだが、その穴が開いた原因は、グロメットを強く押すような力が加わり、グロメットは切れて、ブレーキパイプがボディに直接当たり続けた結果、穴が開いてしまったのである。

ニッサンのディーラーだからブレーキパイプの在庫があるだろう、とフロントに聞いてみたが「それは無理」という話。

でも、ブレーキパイプに開いた穴を塞がなければ走行は出来ない。考えた末、ディーラーには酸素溶接器はあるので、穴の開いたブレーキパイプをロウ付けで塞ぐことにした。ロウ付け作業は我々でも出来るが、それは、そのディーラーに板金屋さんがいたので、その方に任せたが、ロウ付けの温度が高いと、ロウがパイプの中に入り込み、ブレーキフルードの流れを阻害する可能再もあるので、監視しながらロウ付けをやってもらう。

無事ロウ付けが終了し、ブレーパイプを取り付け、エア抜きを行って、ブレーキペダルを力いっぱい踏み込んだら、後ろのほうで、なにやら怪しい音が。リヤの左ブレーキシリンダーの、ブレーキパイプ取り付け部分からブレーキフルードが漏れている。

これも修理したいのだが、新しいブレーキシリンダー(ホイールシリンダー)と交換するのも面倒だしお金も掛かるから、そこの修理は、銅パッキンを噛ませることで対応。

これらの修理に要した時間は60分ほどだったと思う。修理後に、工場長へ「いくらお支払いしたらいいですか?」と聞いたところ「いや~素晴らしいものを見させていただいたので、いりません」という返事だった。

2023年1月21日土曜日

暖機運転と、エンジン始動直後からゆっくり走り出すのとで、燃費に違いはあるか

 

寒い冬(この場合気温による)は、クルマで出かける場合、普通に暖機運転をする方は多い。

では、暖機運転中と、エンジン始動後にATのクリープで走らせる場合で、その時の燃費に違いはあるのだろうか。

敏感な方だと分かるのだが、クリープ走行中に僅かな登り坂に差し掛かったとき、アクセルをこれまでの速度に合わせるよう、ほんの少し踏むと、速度が少し低下することを感じるはず。

これは、クリープ走行はエンジンがアイドリング状態なわけで、そのアイドリングのほうがエンジントルクを発生している(つまり燃費を多く消費している)結果であるといえる。

これを体感したので、それ以後は、外気温に関係なくエンジンを始動したら直ぐに走らせる行動を取っている。

2022年12月22日木曜日

大学時代のことだった、当時ベストセラーカーだったトヨタパブリカで、富士山を登るという企画に、トヨタがバックアップすることになったのだが・・・

 

その光景はテレビで放映されたのだが、いくら軽量でトルクが素晴らしくても、普通の状態であの火山灰地は登坂できない。

そこでトヨタが考えたのは、リヤホイールの外側にもうひとつのホイールを取り付け、そこにロープを巻きつけ、巻き取るロープにより無理やり引き上げる、と言う方策。

ロープがその取り付けたホイール一杯になると、いちいち巻きついたロープを解き、再度ホイールに取り付けて、巻取りを開始し登坂すると言う行為を、延々と繰り返していた。

この行為に要する時間はかなり長く、時間のロスが続いた。

それを見て『何で、キャプスターンドラム』形状のホイールとして、効率よく作業を進めないのか。まだ健在だった父親とそのTVを見ながら「何やってんだあいつらは」と言う言葉が飛び出した。

キャプスターンドラムは、大型船舶などを接岸させるときに見られるチョッと変わった形状の回転するドラム。

甲板などに取り付けられたキャプスターンドラムを見ていると、それを扱う船員の動きは、航海士の指令によって(或いは港側にいる関係者の指示により)、ロープを引いたり緩めたりして、少しずつ接岸させてから、別のロープで船と港を固定する。よく見るとその作動に素晴らしいものが見られる。

ドラムの形状は、中心部が細くなっており、そのドラムに2~3回転ほどロープを巻きつけ、ドラムが回転している最中に、ロープを引くと、ドラムに巻きつく力が強く発生し、ロープを引き寄せる。

また、瞬時に巻きつく状態を解除する必要が出たら、ロープを引く力を無くせばいい。

なお使用するロープは、綿を編んだソフトなもので、そのロープが船舶や関係者に接触しても、その接触した相手にダメージが加わらないものだった。

このキャプスターンドラムを使えば、いくら長いロープでも、巻き取る必要はないので、例えば、今回のように距離の有る登坂でも、用意されたロープの長さを短時間で効率よく使うことが出来る。

何故このような形状のドラムがあることを知らなかったのかは不明だが、知識以下の情報だったから、当時「どなたか良いアイディアを・・・」と、メッセージを出してくれていたら、的確なアドバイスが出来たのだが。

ついでに言っておくが、自動車評論家では、これらのことは知らないと思うので、聞くだけ無駄・・・

2022年12月1日木曜日

アメリカ旅行中、自分で焼いて食べたステーキの味が忘れられない

 

今から50年ほど前の1972年2月から3月にかけて、兄とクルマ(中古のアメ車、フルサイズカー、フォードギャラクシィ。エンジンは大きくなくて5000ccぐらい)でアメリカ大陸をロスから出発して東海岸のニューヨークまで行き、それを更に南へ下り、フロリダのデイトナスピードウエイで行われる、ストックカーのレースと、更に1ヵ月後に行われる、AMAのデイトナ200マイル(オートバイのレース)のレースを取材し、そのフィルムをジャクソンビルの郵便局から編集部に送ると言うことをしながら、ロスに戻り、帰国すると言う、クルマでの走行距離2万キロ(ハッキリとしない)と言うことをやったのだが、その途中の宿泊は、コストパフォーマンスを考え、安全なところでの野宿(病院の駐車場)、ユースホステルなど。

レースレポートの話などはさておき、宿泊場所での思い出と、そこで食べたステーキの話をしたいと思う。

まずはステーキの話。ワシントンDCのユースホステルを事前に予約してあったので、食料品は全て自炊と言うコストは最高だが、それを満たすために自分達がやることは、食料品の買出し。

近くのスーパーマーケットで、フィレステーキのブロック(ひとり300gぐらい)を購入したが、それ以外の食料品はなし。そのビーフをユースホステルに戻って調理するのだが、そこに用意されている調理器具は、フライパンはなく中華なべひとつ。

ガスコンロの上にナベを乗せ、オイルを引いて、勢いよく焼き上げるつもりだったが、ガスコンロから出る火は『チョロチョロ』。適当に蓋をして、弱火でステーキを・・・どこかに言ってしまった兄は「まだ出来ね~のか」、と怒鳴っているが、どうにもならない。とにかく火が弱いのだから。

一握りもあるビーフだから、そんなに簡単に火が通らないことは想像できるが、それにしても参った。

塩コショウを調味料として使ったステーキ。チョロチョロガスで数十分『30分ぐらい掛かったかもしれない』。何とか表面はしっかりと火が通ったこのステーキ。さてそのお味は・・・『まだか、まだか』と文句を言っていた兄も黙るぐらい美味しかった。ステーキは、強火より、弱火でジックリと焼くほうが美味しいのかもしれない。

日本でもそのような調理方法を試したことはないので、妻が旅行にでも行っているときを狙って、ワシントンでのステーキ料理方法を試してみたいと思っている。さてどうなるか・・・

そう言えば、日本でもステーキレストランでは、シェフの扱う鉄板から煙が立ち上っているのを見たことはない。また、肉をその焼けた鉄板の上に置いたときのも、「ジュワ~」という大きな音は発していない。これつまり、低温調理で、肉の美味しさを引き出している、ということなのかもしれない。偶然にも、そのような所に行き着いたのだろう。

また、フィラデルフィアのユースホステルでは、完全外食で、夕食を街で済ませてから宿に出向く。これは決まりだから仕方がない。

で、面白かったのは、そのユースホステルにいる犬の行動。夜はオーナーは自宅に戻るため、そこには大きな犬(黒かったが、犬種は覚えていない)と我々だけ。

その犬は、頑丈な犬小屋に閉じ込められているが、ものすごい勢いで吼えまくる。小屋がなかったら、食い殺されそうな勢いだったが、オーナー曰く『明日になればおとなしくなるので心配しなくていい』。でも言っている意味が良くわからないから、不安を抱えながら就寝。

犬は1階、我々が泊まる部屋は2階だったから、犬の声は気にならなかった。

で、翌朝は、その吼えまくっていた犬は、まるで飼い猫のごとく変身していた。『なんだ~これ』。

2022年10月14日金曜日

マイナンバーカードが話題になっているが・・・有効期限がある

 

マイナンバーカードの取得を促すわけだと思うが、最近やたらにTVの解説で発行のメリットを説いているコメンテーターが多い。

では、日本におけるデジタル化という話になると、各省庁間での全てが繋がっているわけでもなさそうだ。

そのデジタル化はさておき、マイナンバーカードに有効期限のあることを話すコメンテーターはいない。「自分は取りました」と言う方も同様で、手元に届いたカードをジックリと見れば書いてある。手元に届いたと言う表現は正しくない。担当の役所に直接受け取りに行かなければならないからだ。

直接役所で受け取る、これがはなはだ面倒で、カードの申請はしたが、受け取りに行っていないので、手元にはない、と言う方も大勢いるようだ。パスポートと同様と考えれば、本人が直接・・・と言うことの意味は理解できる。でも、せめて近くの出張所(市民の窓口など)で受け取れるようにすればいいと思う。

その有効期限は5年である。これらのこともしっかりと説明する必要があるのだが。

で、私はまだマイナンバーカードは持っていない。いつ有効期限のあることを知ったのかと言うと、それは、数年前一人10万円の給付金を配ったときのTVニュースの内容からだ。

マイナンバーカードを持っていると、「役所の窓口で直ぐに確認と給付手続きが出来る」、と言うチラシを見たのでしょう。大勢の方が役所に殺到したのはいいのだが、多数の方が有効期限が切れていて、再発行手続きに時間がかかり、その日には給付金申請ができないと言う状況だった。「それなら、面倒だから、役所からの案内が来るまで待とう」と言う行動を決めた方が多かったようだ。

2022年10月12日水曜日

EV本体と充電場所の話ばかりだが、果たしてそれだけでいいのか

 

EVを購入すると、車内に装備されている液晶画面に、どこに充電器が有るかをリアルタイムで表示するため、充電場所は直ぐに分かるが、果たしてそれだけでいいのだろうか。

バッテリーの電力が無くなりそうだし、近くに急速充電のできる場所もあるので、そこに出かけてみると、そこに充電器はあるが、『故障中』の張り紙が・・・

これではいくら充電器の場所が表示されても、ただのゴミ。実際に使えるかどうかは、情報として絶対に必要項目である。

更に必要なのは、そこにある充電器は、「充電渋滞が発生しているかいないか」も重要で、ひとつの充電器に数人並んでいると、自分の順番は何時間後となるのだろうか。

これが発生すると、EVを購入するユーザーがいなくなる原因のひとつだと思う。理想的には、その急速充電器には、何人(或いは何時間)待った人がいるかの事前情報が必要となるのではないだろうか。