初日の22日に会場へ出かけてみると、昨年以上に盛況で、展示数ばかりではなく、入場者数も多い。
これは非常にいいことで、クルマに対する興味、開発の意気込み、製品の売り込み、など活発になれば、クルマに対する興味を持つ若者が増え、再び昔のようなクルマ文化が目覚める?と期待してしまう。
そのようなことは、最近のEV(電気自動車)に対するサプライヤーの製品開発が多くなったことからも、なんとなく見て取れる。
NSKが発表したインホイールモータは、ふたつのモーターと遊星ギヤを組み合わせ、モーターの欠点である回転数増加と共にトルクが低下する特性を改良し、常に必要なトルクを発揮できるよう、遊星ギヤでギヤ比を変化させ、モーターへ負荷を連続的に与えることで、エンジンに似た特性を引き出した
マツダデミオが使用するEV用のモーターは、水素吸蔵合金を使った燃料電池実験車時代から付き合いのある、安川電機のスリーコイル。負荷によってコイルを使い分けることで、必要なトルクを瞬時に引き出すと言うもの
ただし、今年の限って言えば、バッテリーに関する情報や展示が少なかったのは、ボーイング787の影響か。
もちろん内燃機関だって無視されているわけではない。まだまだやり残した部分、解析ができていない部分が多くある。それを見つけるのが実験エンジンで、小山ガレージが展示する実験エンジンは、特殊な石英ガラスを用いたシリンダーにより、燃焼そのものが肉眼で直接見えると言うもの。もちろん負荷だってかけられる。これと、毎秒10万シャッターのデジタルカメラを組み合わせると、とんでもない状況が見て取れると言う
機会があったら、この実験エンジンの取材もしてみたい