バッテリーを新品にしたら燃費が良くなったということは、裏を返せば性能低下したバッテリーを使い続けると、燃費が悪くなる、と言うことになるわけだ。
実は、面白い体験をした。これまで気にもせず、気にしようとも思わなかった状況に出くわしたのだ。それは、バッテリーを新品に交換した直後の高速道路で発覚した。
せがれから譲り受けた先代のホンダフィット。そのときから高速走行での平均燃費は一度も20kmを超えたことはなかった。19.8kmが最高で、それも100km/hキープを心がけての話だ。
最近では高速道路でも平均燃費は18.5kmと言う数字が普通だから、エンジン性能が落ちてきたのかな~と思っており、ケミカル処理など何かの対策が必要かもしれない、と言う判断をしていた。
ところがである、バッテリーの性能が低下してきており、セルを回す瞬間に、一瞬遅れることが1年ほど前から頻発するようになった。何時まで持つのか少し気になりだしたのだが、近いうちに車検もあるので、この際だからと、6年使ったバッテリーを新品にした。
その状態での高速道路で目を疑う平均燃費を表示した。特別飛ばすわけでもなく、またマイペースということでもない。100km/hプラスで走るクルマを見つけ、ペースメーカーとしながら走るやり方。
何と、いとも簡単に20kmを越えて21km近くまで上昇(写真では20.4kmであるが)。高速ばかりではなく、帰りは一般道走行が70%ほどで、更に標高1500mと言う峠などの山坂を走行してきても、自宅に戻ったときでさえ20.3kmの平均燃費だったのだ。
何故このような現象が生まれたのか考えてみると、それは、オルタネーター(発電機)に対する負荷が少なくなった結果であると考察できる。
バッテリーの性能が低下すれば、充電量を常に確保するため発電量が増える。つまりオルタネーターの負荷が持続する。そして燃費が悪くなる。
ただし、最近のクルマでは電流センサーと言うものを取り付けて、どれだけ電気を使用したかを測り、その使用した分をバッテリーに充電する、と言う制御が加えられているので、同じような状態とはならないかもしれない。
実際に、使用していたバッテリーと新しく購入したバッテリーで、どの位オルタネーターの負荷が違うか、電流計などを装備して確かめたかったのだが、使っていたバッテリーは既に処分してしまった後だったので、残念。