研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2012年4月12日木曜日

ディスクブレーキのキャリパーが情けない色だとカッコ悪い

100円ショップで解決できるか

鉄ホイールだと見えないから関係ないが、アルミのドレッシーなものではキャリパーが丸見え。無機質で情けない色のキャリパーを何とかしたいのである。もちろん出来るだけ安価でと言うのは基本だ。

大きくしたキャリパーだが、無機質な色で味気ないばかりか、見た目もすっきりしないので、これに色をつける計画を練る

欧州ブランドの高性能ブレーキは金色とか赤とか、目立つオリジナルの色で統一されているが、それと同じ色を求めてもオリジナル性はない。まねはしたくないのだから、塗る色ばかりではなく塗料そのものも何か見つけなければならない。

カーショップなどで販売されているディスクブレーキキャリパー用の塗料は、高価だし塗りにくい(以前勤めていた雑誌社の別の編集部の連中に手を貸したので)ことが分かっている。まして色が選べない。これではダメ。

そこで、とにかく安価に楽しむことを目標に、100円ショップに出かけると、ありました水性塗料が。水性塗料は乾燥すると水やシンナーなどでも溶けることはなく、適度な粘度で塗りやすい。

選んだ塗料は水性。環境にやさしいと言うよりも、使いやすく安価であるから。特に100円ショップで購入できるのはうれしい。刷毛も同様に求める。少し腰の強いもののほうが塗りやすい。色は、ボディ色に合わせた

刷毛と合わせても210円。キャリパーの汚れはキッチン洗剤を濃い目にして使い、購入した刷毛で洗い落とせばいい。基本的にはそれほど汚れていないので、軽く清掃すればすむはず。

では、水性塗料がキャリパーの温度に耐えるのかどうか。実験として焼入れした薄い銅板(銅は高温で熱してから水などで急令すると、鉄と違って柔らかくなる)に熱伝対を巻きつけ、そこに水性塗料を塗って数日放置した後、アナライザーと接続してからガスバーナーで加熱。

キャリパーはある程度温度が上がるので、どの位上がったらどうなるのか実験する。銅板に塗ったものを乾燥させた後、ガスバーナーで加熱したが、300度を超えても、煙は出ない。しかし、100度を超えると軟らかくなる。この状態なら問題なしと判断

すると意外な高温になっても(300度以上)煙を上げることはなく、焼けるにおいもしない。

そこで、塗った塗料がどのようになっているか確かめるため、ドライバーの先で掻き回してみると、固く乾燥していたはずの水性塗料は軟らかくなっている。何度になると流動性が出るのか確認すると、100度であることが判明した。水性だから当然か・・・

100度で流動性が出てくるが、キャリパーの温度はレースでもなければ100度までは上がらないし、たとえ上がって塗った塗料が垂れてきても、問題がおきることはないので、これは使えると判断していざ刷毛塗りを開始。

水性塗料は適度な粘度があり、また乾燥が遅いのでペタペタと刷毛で塗るのがやりやすい。ましてキャリパーやキャリパーマウントの表面は鍛造したままの状態だから、いくらムラに塗りたくっても粗が出ることはない。

外気温によるが、20度以上であるなら、10分ほど放置してから再度塗りたくるのがよさそうだ。塗料に厚みが出るので仕上がりがきれいに見える。これで終了。

塗り残しやムラがでないよう、刷毛を細かく動かしながら塗る。直ぐに乾燥しないので、同じ場所に刷毛を当てても汚らしくはならない。簡単に終了

何、キャリパーが初代フィットのものじゃないって・・・。そこに気がついた貴方は素晴らしい。

別のクルマのキャリパーを取り付けたのだ。目的はブレーキのペダルフィーリング改善のためで、大きなキャリパーに交換した。使ったブレーキシステムは同社のモビリオ用。もちろんすんなりそのまま交換できたわけではない。ローターは交換できなかったので、キャリパーとパッドが大きくなっただけだが。

ホイールを付けてみる・・・納得できる仕上がりだ