その昔では、大型でなくても4トン車でも、左側のホイールは左ネジで締め付けられていた。このことは人からの話ではなく、私自身が経験したものである。
では、何故左側のホイール取り付けネジは、逆ネジでなければならないのだろうか。
それは、左側通行の日本であると、左折するときに左側の後輪タイヤに大きなストレスがかかることで、ホイールにも大きな力が働きそのことで歪が起きて、締め付けナットが緩むことに発展するからだと考える。
これは当時のJIS規格によるものだったのだが、いつの間にかISO企画のすべてのネジは右で締まる、と言うことが決まったようだ。
右側通行の国ならISO企画の右ネジでも差し支えないのだが、そのISO規格を日本の大型トラックホイール締め付けで採用すると、耐久性に疑問が起きる。
ISO規格を積極的に勧めて、ISO規格(cmネジ)のネジでなければアメリカに輸入させない、と言っていたのだが、いつも間にかそのような話は掻き消えて、今でも普通にインチネジが使われているし、重量もKgではない。
例えばハーレーダビッドソンのバイクであると、インチとミリが適当に使われていた。2025年現在のバイクはどうなったかは知らない。
アメリカばかりに顔を向けて規則を作ると、そのことによる犠牲者は、日本国民であることを忘れてはいけない。