研究開発に見た遠回りの結論にあきれる -水素エンジンと点火装置-


2019年12月3日火曜日

自動車教習所の救済事業?!!!に強制参加してきた



最近、年寄りの事故が多いから、と言う理由で、突如でてきたのが高齢者講習。75歳以上となると認知機能検査までやらせられる。70歳では高齢者講習だけを受けるのだが、この講習料金は5600円。自動車教習所で3時間ほど拘束される。

70歳になると呼び出される高齢者講習状。自動車教習所で行なわれるが、講習と言う名目の内容がお粗末。何の役にも立たないというのはいいすぎだろうが・・・
 
認知機能検査は750円だから、たいした収入にはならないが、75歳以上の高齢者講習は認知機能検査の点数状況によって、教習所で行われる高齢者講習の金額も時間も違ってくる。

認知機能検査で0~48点の人は警察から後日連絡ハガキが届くので、医師の診断書の提出が求められる。

この呼び出し状が認知機能検査まで含めたもの。正直に言って、この認知機能検査だけで認知障害があるかどうかを判断するのは難しい。と言うより無理
 
49~75点の人は3時間の高齢者講習を受けなければならない。この料金は7950円。

76~100点の人は2時間の高齢者講習を受ける。この料金は5100円である。

なお、認知機能検査は何回でも受けられるということだが、その時の結果で判断されるので、前回のほうが良かったから、それにして欲しいと言う話は受け付けないそうだ。
 
無事76~100点の認知機能検査結果となっても、5100円支払って、高齢者講習を自動車教習所で受けなければならない。それまで自動車教習所に一度も行ったことがない(免許は飛び込みの一発で取る)人物でも、助手席に乗る教官の言うことを聞いて、その通りにクルマを走らせる必要がある。

でもこれって、若者の自動車離れから来る事態を考えると、自動車教習所に来る人が少なく、経営が思わしくないので、少しでも経営に手助けが出来るよう考えられたシステム??と思ってしまうのは、歳を取りすぎたからか。

自動車教習所での運転をさせるのなら、10本ほどのパイロンを置いて、そこを指定時間以上の、できるだけ速い速度で走り抜ける、と言うような運転基本操作を求める指導があってもいいのではないかと思う。

そう考えていたとき、知り合いの私より先輩の方は、パイロン走行試験をやったそうで、最初はゆっくりと指定されたように走らせ、3回目(やってもいいという了解を得た)には、タイヤを鳴かせるような限界走行をしたそうだ。

こんな教習所の考えは素晴らしい。

こんな終了証明書をくれる。これを免許更新のときに提出すれば、改めて更新時講習を受けなくてもいいらしい


2019年11月23日土曜日

RJCカーオブザイヤーはこれで決まった



私が所属しているRJCであるが、毎年カーオブザイヤーを決めている。

今年も最終テストデー(確認やノミネートされたクルマをしっかりと試乗出来なかったときにも役立つ)が、ツインリンクもてぎの外周路の一部を使って行われた。


外周路といっても、速度制限のある場所とそうでないクローズ部分があり、クローズ部分のコースでは、タイヤが悲鳴を上げるような走り方や、あえて不安定な走らせ方をして、そのクルマの素性を引き出す行為をする。

今年のピットは少し寂しい。モーターショーの関係もアルだろうが
 
とは言うものの、短時間の走行でそのクルマの素性が分かるはずもなく、ピットでの関係者から聞く話を参考にしながら評価をするのだが、その前に重要なことは、自動車メーカーやインポーターの広報活動である。カーオブザイヤー(国産、インポート、テクノロジーがある)を取りたい関係者は、それなりにアクションを起こしてくる。私は、それをロビー活動と呼んでいる。

新しいエンジンも展示されるので、それに対するテクノロジーは興味あるところ。すでにモーターショーでお披露目済みだが
 
このロビー活動は重要のようで、同種のクルマでもその採点に違いが出る。私が感じるところでは、MNよりHのほうが優れていると思うのだが、大多数の会員の意見は違うようだ。

無記名での投票を読み上げる。ノミネートは6車種なので、最高点は6となり5,4,3,2,1と続く。この配点方法は私は反対であるが・・・
 
こうしてその年のカーオブザイヤーは決まるから、テクノロジー以外はほとんど当てにならないと言うことかな~

2019年11月10日日曜日

カチンと来たこと 試乗会などでケチばかりつけるという話を小耳に挟んで・・・



ある集団の集まりに中で「こいつ(つまり私のこと)は、クルマでもバイクでも開発者にケチばかりつける、と言う話が流れてきた。そのときは、そこに大勢の関係者がいたので、その言葉に対する反論はしなかったが、後でよく考えてみると、そのことを述べた自動車メーカーに対しては、数多くの欠陥(欠点ではない)に対する問題点を指摘し、どのように改良すべきであるかと言う話をしてきたのだが、「ケチばかりをつける」と言う言葉を聞いて、本当にがっかりした。

良かれと思って発言したことを、「このやろう・・・」的な気持ちで聞いていたとしたら、がっかりと言うより、あきれるばかりであるからだ。

なので、その自動車メーカーに対しては、今後欠点・欠陥を見つけても、一切話をしないことにした。お金をもらって試乗しているわけではないし、欠陥を報告しなければいけないという義務もないからだ。

人が造る物は全てにおいてパーフェクトではない。開発の途中で時間に追われ「このあたりでよしとするか」と言う感情は自然と沸いてくるばかりではなく、人間のセンサーが研ぎ澄まされていなければ、すべての人間に対して、納得できるものは完成しない。

まして、開発では常にそのものに接しているわけで、そうなると欠点や欠陥を見誤ることも出てくる。だからリコールが花盛り???となってしまうのである。リコールとならなくてもユーザーが気が付き(欠点・欠陥を発見しても販売店では相手にしてくれなかったら・・・)その問題点はいつの間にか全ての関係者が知ることとなり、それを収集するのに時間と金が掛かる。

そのようなことから、真摯に初めて乗った人間の(勿論、性能をしっかりと出せる人物であることは最低必要条件)評価は重要だと考える。素直にその人物の話を聞いて、直ぐに対応できるものは即手を打つ。これが鉄則で、けちをつけるという感覚だとしたら、そのような人間は開発者として失格であると思う。

これまで、数多くのバイクやクルマに試乗し、瞬間の挙動や不都合を発見し、その都度開発者に意見を述べてきた。

でも最近は、試乗会に参加する機会が少なくなり、正しい判断が出来なくなってきた。また、開発の最前線にいる技術屋さんとの話をする機会も減り、それで良かったのか、少し心配でもある。

2019年9月26日木曜日

欧州でディーゼル乗用車が売れていたことの背景を、燃料の価格が安いから、と勘違いして書いている記者が多いことにあきれる



その文章がこちら

「ディーゼルはガソリン車よりも二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、燃料も軽油を使うため維持費が安い。欧州で根強い人気があったが」

CO2の排出量が少ないのは技術によって達成したことは事実だが、軽油を使うため維持費が安いと言う判断は間違い。軽油は、税金が高く日本と違うから、燃料代は高い。

では、なぜディーゼルに人気があったのかというと、それは燃費が良いからで、欧州の地域を網羅しているアウトバーンに乗ってみれば分かる。

速度が速いことは当然だが、日本のように燃料を販売するパーキングは少ない。

つまり、燃料切れをガソリン車のように気にしなくても済むことは重要である。クルマ選びの筆頭項目にもなるのだ。

アウトバーンでの、だいぶ前の燃料セルフだが、値段を見ると明らかにディーゼルは高い。写真が良くないので見にくいが、一番下の燃料がディーゼル
 

2019年9月17日火曜日

小型発電機の管理についてアクセスが多いので、この際もう一度説明しておこう 非常用のガソリン発電機は・・・



小型で使い勝手がよく、比較的安価で買える発電機。ガスボンベを使うタイプは、数年間放置しておいても、リコイルスターターを引けばエンジンは始動してくれるが、ガソリンエンジンの場合には、いつでも始動できる条件で管理していないと、始動不能となる。

点火方式はポイントレスのCDIだろうから、点火系の管理は必要ない。

問題はキャブレターである。ガソリンタンクの燃料は、基本的に空の状態がベスト。残しておくと、ガソリンの成分が異物となって残り、燃料の流入を阻害することもある。でも最近のガソリンは精製度が高く、添加剤の量も少ないようなので、それほど気にしなくてもいいようだが、キャブレターとなると話が違う。

キャブレターに溜まるガソリン量は、エンジンにもよるが20~30cc。ここでガソリンが蒸発すれば、時間と共に異物が蓄積される。この異物がキャブのジェット類を詰まらせ、ガソリンがエンジンに吸われない。

と言うことは、キャブレターにはガソリンを残しておいてはいけない、と言うことになる。

「たまにはテスト始動させようか」と言う考えを否定するつもりはないが、テスト始動させた後の始末を完璧にしないと、いざと言うときに始動不良となる。勿論そこでキャブを分解し、問題を発見して解決すれば、一件落着なのだが・・・

こうならないためには、キャブに残っているガソリンを全て排出し(排出ボルトが付いているはず)、できればストレーナー、沈殿カップ内のガソリンも排出させ、乾燥状態を作り出しておけば良い。

これは、我が家の発電機でも行っていることで、10年以上始動していなくても、ガソリンを入れれば直ぐにエンジンは掛かる。

要するに、全てのガソリンを発電機から押し出して、新品状態を作り出して置けばいいのである。

2019年9月4日水曜日

最近考えることがあった それはハイドロプレーニングと各種の姿勢支援制御である



自動ブレーキや走行レーンキープ制御、自動追従走行など運転支援を搭載したクルマが数多く発売されるようになったが、その安全性に走行中の環境がどのように関係するのか気になり始めた。

特に雨天時に発生することがあるハイドロプレーニングである。

一瞬にしておきるハイドロプレーニングに対して、その一瞬を越える制御が組み込まれているのだろうか。特にFWDが多くなっている乗用車では、高速走行中にどちらかのタイヤ(左とすると)にハイドロプレーニングが起きると、次の瞬間右へハンドルを強く取られ、その大きさによっては、走行状態が大きく乱れ、事故に結びつく。

この動作は、全て一瞬で起きるため、果たしてハイドロプレーニングによって空転し始めたタイヤの制御を、ブレーキLSDなどを作動させ、止めることが出来るのだろうか。

よく考えてみると、ブレーキLSDを作動させても、一瞬で起き、一瞬で開放される状況には対応できないと思われる。FWDであってもフロントブレーキはディスク。ディスクブレーキの物理的構造により、空転し始めたタイヤをその一瞬で走行速度まで低下させ、速度と同調させる制御にならなければ、ブレーキLSDを使用して、ハイドロプレーニングを制御するのは無理ではないのか。

いくら通信速度を上げて、その容量を増やすために車載の通信をキャンからイーサーネット通信に切り替えたとしても・・・

瞬間・一瞬起きるハイドロプレーニングだが、タイヤが空転することで駆動力は低下し、次の瞬間その空転していたタイヤが路面にグリップすれば、駆動力はそのタイヤに大きく作用し、走行安定性は失われる。それによって直進性がなくなり大きくふらついて事故を起こす。

ドライバーの意思に反してハンドルが大きく取られるわけだから、そうならないように造れば良い。一瞬を機械的に制御するのは不可能だとしても、電子的、電気的になら出来るはず。

ハンドルが取られないよう、ドライバーはそれを見越してしっかりとハンドルを握って、更に肘が曲がるぐらいのドライビングポジションを取れば、いくらハイドロプレーニング起きようと、対処できる。

つまり、これと同じことをクルマにさせれば良い訳で、それには現在当然となったEPS(電動パワーステアリング)をうまく働かせれば良い。

タイヤが空転したことでコントロールを失うわけではなく、次の瞬間その空転したタイヤが速度以上の回転で路面をグリップするから、そのタイヤによる駆動力が高まり、制御を失うことになる。

であるなら、EPSのモーターを使ってステアリングシステムにブレーキを掛けるようなことをすれば、ハンドルは取られない。

タイヤの空転が起きてからステアリングにブレーキ(EPSのモーターが外力によって回らないよう制御する)を掛けるような制御とするための時間差はあるはずだからだ。

でもすでにそのようなことは組み込まれているのかな???

2019年9月1日日曜日

冠水道路を走行するならアイドリングストップはダメ



最近大雨によるクルマへの被害が多く報道されているが、その中で少し気になることがあった。それは、冠水した道路を走らなければならない事情があった場合に、どの様なことに注意すればいいのかということ。

いつも通りの走り方ではないことは当然と思うが、その内容が重要で、これはいつも通りではいけない、と言う話。

特に注意したいのはアイドリングストップ付のクルマ。マフラーの出口付近まで冠水していても、エンジンが掛かっていれば問題は起きないが、そこまで冠水している状況でエンジンが止まると(水によるエンジンルームのトラブルではなく)、マフラー出口から水を吸い込む。

エンジンは止まる瞬間にどこかのシリンダーで、その圧縮を乗り越えられず、クランクは逆転する。逆転するときにどこかのシリンダーの排気バルブが開いていればマフラーから外気を吸い込む。

ほんの僅かに吸い込むのだが、それが何回も続くと再始動のときにグズツキ始める。それを気が付いたときにミッションをニュートラルにして、アクセルを大きく踏みつけ、マフラー内に溜まっている水を噴出す行為をすればいいのだが、たぶんほとんどの方はそのようなことをしないだろう。

そしてエンジンはストップしたままとなる。

このようなことが起きないよう、アイドリングストップを切って置けばいいのだ。

更に問題が発生する可能性が高いクルマはハイブリッド。それは、ドライバーの意思に関係なく、バッテリーの残量でエンジンは勝手に停止と始動を繰り返すからだ。

でも常にエンジンが始動している状態を作り出せばいいので、走行前に走行バッテリーを空にして走れば、エンジンによる発電でモーターを回すことになるので、エンジン停止によるトラブルは起きない。

昔のハイブリッドはエアコンを作動させるとエンジンは始動したが、最近のものは、エアコン駆動がエンジン動力ではなく、専用のモーターになっている場合があるので、そうなるとエアコンを作動させてもエンジンが始動するとは限らない。

なお、ハイブリッドやEVで冠水しても、感電などは起きない。感電が起きる条件は、感電する人間に電流が流れての話で、片方の電気がいくら流れても感電状態にはならない。

片方の電気(電流)には誰でも触ったことがあるはず。ガソリンエンジンの点火プラグには数万ボルトの電気が加わっているが、エンジン始動中にエンジン周りに触れても感電はしない。電車に使われる電気についても同様で、踏み切りでレールの上に載っても、何も感じない。

このことをよく理解しない連中が、水没したハイブリッドの周りに行くと、その電気によって感電する、などというとんでもないデマを流すから、話がややこしくなる。

感電は、感電する人の身体に電流が流れて始めて起きるもの。つまり、同時にプラスとマイナスのターミナルを握らないと起きない。